2010年7月15日木曜日

04 意識下に眠る巨大な力

メモ書き

ブライアン・トレーシー 「達成の心理学」
04 意識下に眠る巨大な力

潜在能力を全開にするためには、意識と潜在意識との関係について理解することが大変重要です。 いろいろな本にも書かれていますが、これは多分に複雑な問題です。 特に潜在意識については、人類の歴史が始まって以来、いろいろな説がありますが、潜在意識はあなたの存在の源です。 この潜在意識に働きかける方法を探っていきましょう。

では、意識と潜在意識との関係、それをどうやってコントロールするか、潜在意識のプログラムをどうやって変えていくかについてお話ししましょう。 意識と潜在意識は、創造主によって創られたマスターデザインです。 それぞれの別の機能を持ちながら、2つが一体となって完璧な働きをします。

ここで説明しましょう。

たとえば、これを意識、こちらを潜在意識としましょう。 意識の世界では、あなたの思考のおよそ10%しか受け持っていません。 意識して考えていることは10%くらいです。 それに対して、潜在意識は残りの90%を占めています。 人間の潜在能力とその解放は、意識下に眠る能力の全開に繋がります。

では、意識とはどんなものでしょう。 これは特定の機能を持っています。 まず、それは客観的です。 つまり、物事を明確で明瞭に捉え、それに、客観的に感情を交えず分析します。 第二に、潜在意識は理性的に物事を捉えるのです。 それに識別もします。 これが三大特徴です。 言い換えれば、真実と嘘の見分けができるのです。 脳の中の、機械的で冷静な部分と言えるでしょう。

意識には、4つの機能があります。

第一の機能は、入ってくる情報を識別する機能です。 情報をいろいろなところから入ってきます。 それは、本人の考えからくることもあれば、周りの出来事からくることもあります。 たとえば、あなたが道を横切ろうとするところを想像してください。 そのとき、車のエンジンの音が聞こえてきました。 すると、直ちに音の方に目を向けて、その音が何かを見極めようとし、自動的に音を車と結び付けます。

意識の第二の機能は、比較です。 その車を、記憶の中のすべての車と比較することです。 たとえば、ニューヨークのような大都会に住んでいれば、どの車を避けるべきか一瞬のうちに識別することができます。 何百、何千という車をいつも見ているので、反射神経も研ぎ澄まされているわけです。 反対に、田舎に住んでいて、そんなに多くの車を見る機会の無い人は、走っている車を見ても、すばやく反応できないかもしれません。 比較というのは、いわば、潜在意識をすばやく覗いて、走ってくる車に関する過去のすべてのデーターと照らし合わせることによってなされます。 こうして比較がなされた上で、一瞬のうちに反応するわけです。 事実、潜在意識は、意識の何と3万倍の速さで反応すると言われています。 意識で何かをチラッと見たり、聞いたり、考えたりしただけで、一瞬のうちに反応することができます。 通常、意識的にやろうとしたら、膨大な時間が掛かるでしょう。

意識の第三の機能は、分析です。 比較によって反応した上で、今度は状況分析に入るわけです。 通りを横切っていた車の音を聞いた、そちらに目を向けると、あなた目掛けて走ってくる車が見える、あなたは記憶と比較した上で、時速50マイルで走っている、避けなければ1秒後にはぶつかってしまうと判断します。 そこで、分析が始まります。 さあどうする。 避けるべきか、どうか、答えは避けると出て、あなたは避けます。

四番目の機能へと移行します。 それは意思決定です。 意識は、分析した上で意思決定をします。 Yes か No かを決めるのです。 ちょうど、二進法のコンピュータのようなもので、入ってくる情報に対し、常に Yes か No かしか答えません。 意識は一度に一つの思考しか受け付けないからです。 これは本当に見事な構造をしています。

さて、道を横切っていると、音が聞こえ、目をやると車が来るのが見えた。 比較によって向かってくるのがわかる。 そして、分析によって避けるべきだと判断します。 避けようか、答えは Yes。 前に No。 後ろに Yes。 そうだ、後ろに避けようと判断すると、この Yes の言葉は潜在意識に伝わり、直ちに、あなたの全神経や筋肉や細胞を動員して、あなたの体を後ろへと追いやるのです。 あなたは別に、じっくりと右足を先に出そうか、左足を出そうかと悩む必要はありません。 そのシグナルをただ意識に伝えさえすれば良いのです。 言うならば、感情の爆発に身を任せれば良いのです。 その命令が強力であればあるほど、潜在意識はあなたの命令に直ちに従います。 潜在意識を活気付けるのは、恐怖、欲望、生存本能、愛の本能と言われます。 つまり、潜在意識を動かすのは、感情なのです。

では、潜在意識の特徴とは何でしょうか。 それは、巨大なデータバンクに似ています。 このデータバンクのように、潜在意識の役割は、データを保存し、呼び出すことです。 言い換えれば、潜在意識とは、主観的思考であり、従順な思考とも言えます。 意識が命令し、潜在意識は従います。 考えることはしません。

ところで、意識は記録せず、潜在意識はすべてを記録します。 お分かりのように、意識は一度に一つのことしか考えられないのに対し、潜在意識は膨大な量の情報を保存できます。 意識と潜在意識の関係は、ちょうど意識が庭師で、潜在意識が庭のようなものです。 どんな種でも撒きさえすれば、潜在意識が育てていきます。 潜在意識には、膨大なプログラムが入っています。 自己概念、すなわち、本人にとって意味のある情報はすべて、この過去の経験と、それへの反応、こういったものが入っています。 将来、前と同じような状況に出会ったとき、潜在意識の役割の一つは、前と一貫した行動を取らせるのです。 いつもある状況に恐怖を感じていると、次に同じ状況に出会うと反射的に恐怖を感じます。 人間というものは、知らないことに関しては、恐怖も何も感じません。 経験を積むまでは、十分な情報が無いからです。

ここで、3つの重要な心理法則に移りましょう。 この法則が、あなたの人生を決定付けることは前にもお話ししました。

第一は、「潜在意識的活動の法則」です。 この法則は、なんであれ、潜在意識に植え付けられたものは、直ちに現実となっていくというものです。 あなたの潜在意識は、あなたの言動を自己概念のパターンに調和させます。 自己概念と調和させる。 つまり、潜在意識はあなたの言動をあなたが過去にインプットした情報に合わせようとするわけです。 また、あなたの言動や行動を未来の自己概念ともなるあなたの目標にも調和させようともします。 つまり、あなたの仕草や態度、エネルギー、自信、人間関係や社会性といったものは、自己概念と矛盾しないようにプログラムされるのです。 というのは、潜在意識が自動的に考えなしにすべてを調和させようとするからです。 従って、あなたの気持ちが高揚していれば、自己概念も肯定的になり、足取りも軽く、態度も自信に満ち、やる気十分で積極的になります。 逆に、気持ちが塞いでいれば、自己概念も否定的になり、態度もそういう風になるでしょう。

そこで第二の法則、これは「集中の法則」と呼ぶものです。 これは、セミナー全体で言えば、9番目の法則になりますが、この「集中の法則」は非常に大切な法則です。 一つ一つの法則がみんなあなたの人生を変えるくらい重要なものなのです。 「集中の法則」とは、つまり、拘れば拘るほど問題は大きくなる、拘るほど大きくなるということです。 どんなことでも、思い込んでいれば現実となります。

私は前に、相当的思考について教えていました。 それはこういうものです。 あなたの心のキャパシティはこれくらいだとして、ある考えをそこに送り込みます。 これくらいだとします。 残りのスペースは他の事でいっぱいです。 これがあなたの考えです。 心の中には他の考えもあります。 しかし、意識から潜在意識へと常に考えていると、心のスペースがその一つの考えに占められて、つまり、何か一つのことに拘っていると、ついには、他の事は何も考えられなくなってしまいます。 こうなりますと、共鳴盤ができてきます。 潜在意識は「引力の法則」と「共鳴の法則」、「放射の法則」の核となるものです。 この共鳴盤から、あなたが今考えていることと、調和の取れたエネルギーが放射され、自分の考えと合った人々や環境を引き込んでいきます。 周りを見て考えてください。 自分は何をいつも考えているのか、何にいつも拘っているのか、「集中の法則」の基本ルールは、嫌なことではなく、起こって欲しいと願っていることに拘り、考え続けることです。

そこで、3つ目の法則へと移るのですが、これは「置き換えの法則」です。 さて、卒業生の多くが、これは今までで最も重要な法則だと言っています。 簡単な法則です。 この法則は、たとえ肯定的であれ否定的であれ、私たちの意識は一度に一つのことしか考えられないという所から来ています。 たとえ否定的な考え方を取り除いたとしても、心が空っぽになるわけではありません。 否定的な考え方を取り除きたいならば、それを叩き出して肯定的な考え方をすることです。 考え方は取り替えられます。 気持ちを入れ替えるのです。 常にこのように心掛けていれば、つまり、否定的な考え、恐怖、心配、自己の限界、悲観的予測、あなたを消極的にさせるもの、失敗への恐怖、欠乏、貧困、拒絶、喪失など、こうしたものを願望と置き換えることができれば、これが秘訣です。 恐怖対願望。 つまり、自分のしたいことを願い、やなことは考えず、自分の願望に拘ることです。 そうすれば、恐怖は次第に小さくなり消えてしまいます。 実際、この置き換えの法則によって、自分が望まないことを考える時間はより少なくなり、嫌なことはだんだん感じなくなります。

成功者はなぜいるのでしょう。 簡単なことです。 聖書にもあるように、持てるものは更に与えられ、持たざるものは更に奪われる。 これは、金持ちが更に富み、貧者は更に貧しくなるという意味です。 金持ちはいつも富や豊かさを考えています。 では、貧者は何を考えているかというと、いつも欠乏とか喪失、限界、危機、恐怖、失敗などについてです。

もし潜在能力を解放して一気にゴールまで駆け登りたいと思うなら、まず、「置き換えの法則」を活用することです。 やりたいことを考えることです。 「集中の法則」を活用して、成功の結果を思い続けることです。 問題を中心に置くのではなく解決を中心に、法則を中心にではなく目標を中心に置くのです。 そうすれば、「潜在意識的活動の法則」によって、言葉や行動、気分、感情などが、それ相応のものとなり、それと調和の取れた人や環境を引き込むようになります。

さて、最も効果的なことは何でしょう。 簡単です。 つまり、成功は目的を持って組織的に自分の意識をコントロールすることから始まります。 目的を持って組織的に自分の意識をコントロールすること、すべては「コントロールの法則」に端を発します。 このことは初めにお話ししました。 目的を持って組織的にコントロールするには、こうするのが一番です。 何度も何度も、自分が好き、自分が好き、自分が好き、自分が好き、と繰り返してください。 自分が好きだ、もっと良いのは、自分を愛してる、を何度も何度も言って行くこと、こうした考えが潜在意識に深く入り込んで行きます。 自分をもっと積極的に捉えてください。 劣等感、悲観、恐怖、失敗、拒絶などの考えを取り除けば、あなたの潜在意識のコンピュータにある古いデーターが組み替えられ、高い自己評価や能力や優れた業績と調和の取れたものになります。

人生において成功する秘訣は、潜在意識のパワーを活用して考えや言葉、イメージ、アイデア、気分などを高い業績に沿うようにプログラムすることです。 そして、願望だけを思い、恐怖を捨て去りましょう。 思い出してください。 この世でただ一つコントロールできるもの、それはあなたの思考です。 この世でたった一つコントロールできるものは、意識なのです。 これができれば、すべてがうまくいくはずです。

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