2010年7月15日木曜日

05 人生の主役は自分だ

メモ書き

ブライアン・トレーシー 「達成の心理学」
05 人生の主役は自分だ

さて、テイクパフォーマンスへの第一歩は、健全な自尊心であることは既にお話しました。 どれだけ自分を好きで、どれだけ自分を愛し、価値ある存在として受け止めることができるかということです。 テイクパフォーマンスへの鍵は2つあると思いますが、2つ目は自分に対する責任感です。 自尊心と自分に対する責任感は、切っても切れない関係です。 自分に対する責任感とは、自分で自分の運命を切り開き、人生の主人公は自分だ心得、今の自分の在り方も、これからどうなって行くかも、すべては自分の責任でしかないのだと認めることです。 人間の存在を超えた神の力を信じて、すべては神のみわだとするのもいいでしょう。 でも、神は自ら助くるものを助くということもお忘れなく。 この現実社会において、あなたに起こることはすべてあなた次第なのです。 もし、嫌なことがあれば、変えていくのはあなた自身です。 責任から逃れる道はありません。 この責任という問題については議論が続出していますが、難しい問題です。 人間としての潜在力を発揮するためには、この責任について的確に理解することが大事なのだということはこのセクションでわかるでしょう。

ところで、私たちは最初は幼児として人生に乗り出します。 これを愛としましょう。 私たちは幼児から成人へと成長していきます。 成人年齢を二十歳とします。 生まれたときはゼロだった責任も、成長するにつれて次第に大きくなり、それが二十歳になるまで続きます。 もし、両親が正しい子育てをし、自立心を植え付け、自分のことは自分で考え、決断できるように育ててくれたら、二十歳になったときは法的にも心理的にも道徳的にも、そして心身ともに自分の人生を引き受ける用意ができているでしょう。 もし、子どもが成人になるまでに、両親が十分に責任感を育てなれなかったとしても心配ありません。 二十歳を過ぎれば、それからの人生は100%本人の責任だからです。 その後の人生においては責任から逃れることはできません。 これ以降の人生で起きることは、例外なくすべて自分の責任になります。 自分で責任が取れる人は、皆、何が起ころうとそれはすべて自分次第だと思っています。

ヘンリー・フォードの言ったように、不平は無用、弁解も無用、不平は無用、弁解も無用なのです。 気に入らないことがあるとしたら、それを変革するのはあなた次第です。 ただし、変革していく努力を厭うなら、不平を言わず受け入れよということでしょう。 誰であろうと、責任感のある人は人生の苦しさを嘆いたりしません。 人生の難しさをあるがままに捉え、何か行動を起こすか、黙っているかのどちらかです。 すべては私次第、あなた次第なんです。

これを本当に理解するのは困難なことです。 子ども時代は、親に依存するのは当然です。 完全に依存した状態では、自分に起きるすべてのことを周りのせいだと考える行動パターンができあがります。 気をつけていないと、大人になってもこの依存心を引きずり、子ども時代の見せ掛けの安心を求めようとします。 あの頃は誰かが身の回りの世話をすべてしてくれた。 食べ物も、着る物も、住む場所もあり、すべてが揃っていて何も心配しなくて良かった。 学校へ行ったら行ったで先生や友達が居て、その上、何もかも揃っていた。 油断すると、常にそんなことを考え、社会人になってからも責任を取ってくれる誰かを求めようとする依存心が抜けなくなります。 後でお話する自己開発の問題にも関係しますが、多くの人々は集団で学校教育を受けてきた結果、更に学問を続けるかどうかは周り次第と考えて、一緒に続けようという人が周りに誰も居ないと自分もやらないのです。 成熟と未成熟の違いはそこなんです。

簡単な例を挙げましょう。 これが幼児から大人に至る人生としましょう。 誰でもいつかは遅かれ早かれ、この断崖に達しますが、こちら側は未成熟の領域、つまり子どもの時代です。 こちら側では常に周りに依存していて、他人に問題解決してもらおうとして周囲ばかり見ています。 ここで崖っぷちに立たされます。 この崖からは、成熟の世界、つまり大人の世界が見えるのですが、子どもから大人になるには、向こう側までひとおもいに飛ぶ決心をしなくてはなりません。 無理やり飛ばされることもあるでしょうし、いつの間にか飛んでいることもあるでしょう。 何れにせよ、いつかは自分の人生は自分の責任であり、運命を切り開くのは自分であることを正面から受け止めなくてはならないのです。

ところが、ここまで来たところで大抵の人はここで背中を向けてしまうのです。 そして、結婚という安定に逃げ込んでみたり、会社に入って上司に頼ろうとします。 とにかく、すべての出来事を周りの人々や状況のせいにして、自分は責任を取らずに生きようとするのです。 体格がこうだから、健康がこうだとか、生い立ちがこうだからと言って、すべてを自分の責任とはしません。 たまに責任らしきものを取ったとしても、それはほんの少しだけで、崖を跳び越すのに二歩くらいで行こうとしてるようなものです。 そこで、大多数の人は、残念ながら谷底に落ちてしまうわけです。 言い訳の谷底ですね。 この谷底で言い訳をしながら過ごし、一歩も前進しないで終えてしまう人々は実に多いんです。 昔から言い古された言葉があります。 言い訳病です。 自分の失敗や未熟さに対して言い訳ばかりする習慣は、まさに病気です。 しかも、この言い訳病は、成功するためにはまさしく致命的な病なのです。 ですから、責任について大事なのは、責任逃れするときにあなたはどんな言い訳をするか見直してみることです。

ロシアの文豪トルストイの白兎の有名な話があります。 それは、庭の隅に一つの箱があって、その箱の中に人生の疑問を解く答えがすべて入っているのです。 ところが、それは植え込みのどこかに隠されています。 それを見つけるには、ただ一つだけ条件があって、もし大きい白兎のことを考えてしまったら絶対に見つけられないというのです。 白兎のことを考えなければ箱は見つかり、人生の謎はすべて解けることになっています。 もちろん、箱を見つけて人生の謎を解いた人は居ません。 みんな白兎のことを考えてしまうからです。

そう、私がお話したいのは、あなたにとっての白兎は何か、つまり、あなたの心をいつも占領している言い訳は何か、それはどんな言い訳か、ということです。 新しい仕事やチャンス、生活を変える切っ掛けを逃がしたときなど、あなたの頭に浮かぶ言い訳は何ですか? あなたはこう言うでしょう。 う~ん、できないよ、だって、それに、もちろんやりたいよ。 でも無理だよ。 理由は何ですか? 若すぎるから? 歳を取りすぎているから? 背が高いから?低いから? 学歴がないから?ありすぎるから? タイミングが悪いから? さて、あなたの白兎は何でしょう? あなたの心の中に言い訳の種を植え付け、あなたの責任能力を奪い、未熟な子どもの国に引き戻す、その言い訳の根拠は何でしょう。 これが究極の質問です。

さて、責任について考えるときに、忘れてならないことがあります。 それは、責任を取るか取らないかには、選択の余地は無いということです。 私たちは、ここでちょっとあとでちょっとというような責任の取り方をしようとします。 責任には選択の余地は無いのです。 二十歳になった瞬間から、100%の責任が圧し掛かってくるのです。 選んでいる場合じゃないんです。 殆どのものは自由に選択できますが、責任感だけは違うのです。 これは絶対的義務なんです。 もし、潜在力を発揮したければ、目標を達成したいと願うならば、そのような環境を整え、変革をし、必要な決断を下す絶対的義務があなたにあるのです。

責任、英語の Responsibility という言葉は、分解すると Response 反応、そして、Ability 能力になります。 私自身、歴史を勉強してわかったことですが、勝者と敗者の違いは問題の違いではありません。 人の一生というのは、誰でも周りから想像できないほど難しい問題や障害を持っているのです。 ですから、人生の勝者と敗者の違いは、その問題や障害にどう反応するかにあるのです。 違いというのは、問題の対応の仕方にあるわけです。

だいぶ前に、オズワールド・スパングラーという人は、問題処理の理論という本を書きました。 これは、文明の盛衰は試練に直面したときに人々がどう対処するかで決まるというものです。 文明は、はじめは小さい共同体からスタートし、必ずと言っていいほど外敵、あるいは自然環境の挑戦を受けます。 こうした試練に直面するたびに、果敢に対処していければ、次第に成長していきます。 こうした過程に、うまく対処できた共同体が偉大な文明を生むことになります。 スパングラーが世界史上の21の帝国を研究した結果、すべてこのサイクルに従っていました。 問題対処の能力と気力を失わない限り、文明は成長し続けるのです。

なぜ、この話をしたかというと、私たち人間にもまったく当てはまるからです。 責任転嫁をすることなく、人生が投げかけてくる問題に肯定的に対応し続ける限り、私たちは向上していけるのです。 アルベルト・シュヴァイツァー、ウィンストン・チャーチル、ジョージ・ワシントン、エイブラハム・リンカーン、フランクリン・ルーズベルトなど、歴史上の偉大な人物は、みんなそれぞれの時代の挑戦を受けて立った人たちです。 こういった人々に近づくためには、毎日の小さな挑戦を受けて立つことから始めれば良いのです。 つまり、何が起ころうと、挑戦を受けて責任を取り、弁解を避けて進むことです。

現在社会において、注意して取り組まなければならない3つの問題点があります。

第一は、政治に関することです。 考えてみると、人というものは何でも政治のせいにする強い傾向があります。 政治が悪いんだと、政治に責任を転嫁しようとします。 こういう人たちは、政治に親の役割の担わせ、自分たちを守り、世話をさせようとします。 自分の役に立つからといって政治家を選ぶならば、コントロールを委ねることになります。 お分かりのように、コントロールを人に委ねることはできても、責任を逃れることはできません。 コントロールを委ねることは、投票するにあたって政治家に金を使い、自分の仕事を管理させ、収入さえも委ねてしまうことになるのです。 つまり、こういうことです。 国の体制が自由主義であれ、社会主義であれ、個人の生活のさまざまな試みに対して、政治に責任を持たせようとすることと言えます。

さて、第二の問題は、皆さんも良くご存知のように、犯罪に関することです。 この犯罪構造は、すべての犯罪者の特徴として、犯した罪の責任を絶対に取ろうとはしないことを前提としています。 いつも他人や環境のせいなのです。 子ども時代やその背景や周りのせいなのです。 しかし、犯罪行動から抜け出すには、まず、犯した罪の責任を認め、私がやりました、やらされたわけではありません、責任は私にあります。 そうなれば、二度と繰り返しません。

第三は、医療の問題です。 今日、私たちが抱える医療に関する問題は精神的なもので、自分自身の思い込みに寄るものです。 平均的なアメリカ人は、4キロないし8キロ太りすぎています。 医療に関しては、医者に責任があると考えています。 ちょっと考えてみてください。 もし、あなたが無人島に居て、医者も看護婦も病院も薬も何も無かったとしたら、いったいどうしますか? 頼れるものは何もありません。 ここが大切なポイントです。

我々の社会では、私の責任じゃない、他の人の責任だという人たちが溢れています。 しかし、ここが鍵なのです。 私たちは選択の自由があるのです。 どういう対応をするかはあなた次第です。 どんな質の感情を持って生きるかはあなた次第です。 どういう対応するかによってあなたの感情も決まるのです。 怒りや幸せ、不安を感じるのもあなた次第です。 朝起きたときに、どんな心がけで過ごすかを決めるのはあなた次第です。 健康状態を決めるのもあなたです。 何を食べ、何を飲むか飲まないかを決めるのもあなただけです。 経済面の質を決めるのもあなたです。 どんな仕事でどれだけ働くかを決めるのもあなたです。 何をしたいかはあなたが決めてください。 自分の人生を変えたければ、まず全面的に無条件で自分の人生に責任を持つことから始めましょう。

私がこの責任の概念を発見したのは21歳のときでした。 当時、私はボロアパートに住み、氷点下の建築現場で働いていました。 車も無く、蓄えも無く、着る物といえば着古したものでした。 高校も中退していました。 ある寒い冬の日、小さなアパートで、未来も無く、語るほどの過去も無い自分に語り掛けました。 人生を変えるのは、自分次第だ。 そのとき、私は本当にゾッとしました。 雷に打たれたような気持ちがしたのです。 自分の人生を変えるのは自分自身だと気付いたのです。

もし、皆さんに教えることがあるとすれば、ただこの一点です。 それは、幸せになる第一歩、そして、自分の人生を完全にコントロールするための出発点、更に、成功と目標達成への出発点は、無条件に責任を受け入れることです。 何をするかどうかは自分次第、何をするかはあなた次第なのです。

04 意識下に眠る巨大な力

メモ書き

ブライアン・トレーシー 「達成の心理学」
04 意識下に眠る巨大な力

潜在能力を全開にするためには、意識と潜在意識との関係について理解することが大変重要です。 いろいろな本にも書かれていますが、これは多分に複雑な問題です。 特に潜在意識については、人類の歴史が始まって以来、いろいろな説がありますが、潜在意識はあなたの存在の源です。 この潜在意識に働きかける方法を探っていきましょう。

では、意識と潜在意識との関係、それをどうやってコントロールするか、潜在意識のプログラムをどうやって変えていくかについてお話ししましょう。 意識と潜在意識は、創造主によって創られたマスターデザインです。 それぞれの別の機能を持ちながら、2つが一体となって完璧な働きをします。

ここで説明しましょう。

たとえば、これを意識、こちらを潜在意識としましょう。 意識の世界では、あなたの思考のおよそ10%しか受け持っていません。 意識して考えていることは10%くらいです。 それに対して、潜在意識は残りの90%を占めています。 人間の潜在能力とその解放は、意識下に眠る能力の全開に繋がります。

では、意識とはどんなものでしょう。 これは特定の機能を持っています。 まず、それは客観的です。 つまり、物事を明確で明瞭に捉え、それに、客観的に感情を交えず分析します。 第二に、潜在意識は理性的に物事を捉えるのです。 それに識別もします。 これが三大特徴です。 言い換えれば、真実と嘘の見分けができるのです。 脳の中の、機械的で冷静な部分と言えるでしょう。

意識には、4つの機能があります。

第一の機能は、入ってくる情報を識別する機能です。 情報をいろいろなところから入ってきます。 それは、本人の考えからくることもあれば、周りの出来事からくることもあります。 たとえば、あなたが道を横切ろうとするところを想像してください。 そのとき、車のエンジンの音が聞こえてきました。 すると、直ちに音の方に目を向けて、その音が何かを見極めようとし、自動的に音を車と結び付けます。

意識の第二の機能は、比較です。 その車を、記憶の中のすべての車と比較することです。 たとえば、ニューヨークのような大都会に住んでいれば、どの車を避けるべきか一瞬のうちに識別することができます。 何百、何千という車をいつも見ているので、反射神経も研ぎ澄まされているわけです。 反対に、田舎に住んでいて、そんなに多くの車を見る機会の無い人は、走っている車を見ても、すばやく反応できないかもしれません。 比較というのは、いわば、潜在意識をすばやく覗いて、走ってくる車に関する過去のすべてのデーターと照らし合わせることによってなされます。 こうして比較がなされた上で、一瞬のうちに反応するわけです。 事実、潜在意識は、意識の何と3万倍の速さで反応すると言われています。 意識で何かをチラッと見たり、聞いたり、考えたりしただけで、一瞬のうちに反応することができます。 通常、意識的にやろうとしたら、膨大な時間が掛かるでしょう。

意識の第三の機能は、分析です。 比較によって反応した上で、今度は状況分析に入るわけです。 通りを横切っていた車の音を聞いた、そちらに目を向けると、あなた目掛けて走ってくる車が見える、あなたは記憶と比較した上で、時速50マイルで走っている、避けなければ1秒後にはぶつかってしまうと判断します。 そこで、分析が始まります。 さあどうする。 避けるべきか、どうか、答えは避けると出て、あなたは避けます。

四番目の機能へと移行します。 それは意思決定です。 意識は、分析した上で意思決定をします。 Yes か No かを決めるのです。 ちょうど、二進法のコンピュータのようなもので、入ってくる情報に対し、常に Yes か No かしか答えません。 意識は一度に一つの思考しか受け付けないからです。 これは本当に見事な構造をしています。

さて、道を横切っていると、音が聞こえ、目をやると車が来るのが見えた。 比較によって向かってくるのがわかる。 そして、分析によって避けるべきだと判断します。 避けようか、答えは Yes。 前に No。 後ろに Yes。 そうだ、後ろに避けようと判断すると、この Yes の言葉は潜在意識に伝わり、直ちに、あなたの全神経や筋肉や細胞を動員して、あなたの体を後ろへと追いやるのです。 あなたは別に、じっくりと右足を先に出そうか、左足を出そうかと悩む必要はありません。 そのシグナルをただ意識に伝えさえすれば良いのです。 言うならば、感情の爆発に身を任せれば良いのです。 その命令が強力であればあるほど、潜在意識はあなたの命令に直ちに従います。 潜在意識を活気付けるのは、恐怖、欲望、生存本能、愛の本能と言われます。 つまり、潜在意識を動かすのは、感情なのです。

では、潜在意識の特徴とは何でしょうか。 それは、巨大なデータバンクに似ています。 このデータバンクのように、潜在意識の役割は、データを保存し、呼び出すことです。 言い換えれば、潜在意識とは、主観的思考であり、従順な思考とも言えます。 意識が命令し、潜在意識は従います。 考えることはしません。

ところで、意識は記録せず、潜在意識はすべてを記録します。 お分かりのように、意識は一度に一つのことしか考えられないのに対し、潜在意識は膨大な量の情報を保存できます。 意識と潜在意識の関係は、ちょうど意識が庭師で、潜在意識が庭のようなものです。 どんな種でも撒きさえすれば、潜在意識が育てていきます。 潜在意識には、膨大なプログラムが入っています。 自己概念、すなわち、本人にとって意味のある情報はすべて、この過去の経験と、それへの反応、こういったものが入っています。 将来、前と同じような状況に出会ったとき、潜在意識の役割の一つは、前と一貫した行動を取らせるのです。 いつもある状況に恐怖を感じていると、次に同じ状況に出会うと反射的に恐怖を感じます。 人間というものは、知らないことに関しては、恐怖も何も感じません。 経験を積むまでは、十分な情報が無いからです。

ここで、3つの重要な心理法則に移りましょう。 この法則が、あなたの人生を決定付けることは前にもお話ししました。

第一は、「潜在意識的活動の法則」です。 この法則は、なんであれ、潜在意識に植え付けられたものは、直ちに現実となっていくというものです。 あなたの潜在意識は、あなたの言動を自己概念のパターンに調和させます。 自己概念と調和させる。 つまり、潜在意識はあなたの言動をあなたが過去にインプットした情報に合わせようとするわけです。 また、あなたの言動や行動を未来の自己概念ともなるあなたの目標にも調和させようともします。 つまり、あなたの仕草や態度、エネルギー、自信、人間関係や社会性といったものは、自己概念と矛盾しないようにプログラムされるのです。 というのは、潜在意識が自動的に考えなしにすべてを調和させようとするからです。 従って、あなたの気持ちが高揚していれば、自己概念も肯定的になり、足取りも軽く、態度も自信に満ち、やる気十分で積極的になります。 逆に、気持ちが塞いでいれば、自己概念も否定的になり、態度もそういう風になるでしょう。

そこで第二の法則、これは「集中の法則」と呼ぶものです。 これは、セミナー全体で言えば、9番目の法則になりますが、この「集中の法則」は非常に大切な法則です。 一つ一つの法則がみんなあなたの人生を変えるくらい重要なものなのです。 「集中の法則」とは、つまり、拘れば拘るほど問題は大きくなる、拘るほど大きくなるということです。 どんなことでも、思い込んでいれば現実となります。

私は前に、相当的思考について教えていました。 それはこういうものです。 あなたの心のキャパシティはこれくらいだとして、ある考えをそこに送り込みます。 これくらいだとします。 残りのスペースは他の事でいっぱいです。 これがあなたの考えです。 心の中には他の考えもあります。 しかし、意識から潜在意識へと常に考えていると、心のスペースがその一つの考えに占められて、つまり、何か一つのことに拘っていると、ついには、他の事は何も考えられなくなってしまいます。 こうなりますと、共鳴盤ができてきます。 潜在意識は「引力の法則」と「共鳴の法則」、「放射の法則」の核となるものです。 この共鳴盤から、あなたが今考えていることと、調和の取れたエネルギーが放射され、自分の考えと合った人々や環境を引き込んでいきます。 周りを見て考えてください。 自分は何をいつも考えているのか、何にいつも拘っているのか、「集中の法則」の基本ルールは、嫌なことではなく、起こって欲しいと願っていることに拘り、考え続けることです。

そこで、3つ目の法則へと移るのですが、これは「置き換えの法則」です。 さて、卒業生の多くが、これは今までで最も重要な法則だと言っています。 簡単な法則です。 この法則は、たとえ肯定的であれ否定的であれ、私たちの意識は一度に一つのことしか考えられないという所から来ています。 たとえ否定的な考え方を取り除いたとしても、心が空っぽになるわけではありません。 否定的な考え方を取り除きたいならば、それを叩き出して肯定的な考え方をすることです。 考え方は取り替えられます。 気持ちを入れ替えるのです。 常にこのように心掛けていれば、つまり、否定的な考え、恐怖、心配、自己の限界、悲観的予測、あなたを消極的にさせるもの、失敗への恐怖、欠乏、貧困、拒絶、喪失など、こうしたものを願望と置き換えることができれば、これが秘訣です。 恐怖対願望。 つまり、自分のしたいことを願い、やなことは考えず、自分の願望に拘ることです。 そうすれば、恐怖は次第に小さくなり消えてしまいます。 実際、この置き換えの法則によって、自分が望まないことを考える時間はより少なくなり、嫌なことはだんだん感じなくなります。

成功者はなぜいるのでしょう。 簡単なことです。 聖書にもあるように、持てるものは更に与えられ、持たざるものは更に奪われる。 これは、金持ちが更に富み、貧者は更に貧しくなるという意味です。 金持ちはいつも富や豊かさを考えています。 では、貧者は何を考えているかというと、いつも欠乏とか喪失、限界、危機、恐怖、失敗などについてです。

もし潜在能力を解放して一気にゴールまで駆け登りたいと思うなら、まず、「置き換えの法則」を活用することです。 やりたいことを考えることです。 「集中の法則」を活用して、成功の結果を思い続けることです。 問題を中心に置くのではなく解決を中心に、法則を中心にではなく目標を中心に置くのです。 そうすれば、「潜在意識的活動の法則」によって、言葉や行動、気分、感情などが、それ相応のものとなり、それと調和の取れた人や環境を引き込むようになります。

さて、最も効果的なことは何でしょう。 簡単です。 つまり、成功は目的を持って組織的に自分の意識をコントロールすることから始まります。 目的を持って組織的に自分の意識をコントロールすること、すべては「コントロールの法則」に端を発します。 このことは初めにお話ししました。 目的を持って組織的にコントロールするには、こうするのが一番です。 何度も何度も、自分が好き、自分が好き、自分が好き、自分が好き、と繰り返してください。 自分が好きだ、もっと良いのは、自分を愛してる、を何度も何度も言って行くこと、こうした考えが潜在意識に深く入り込んで行きます。 自分をもっと積極的に捉えてください。 劣等感、悲観、恐怖、失敗、拒絶などの考えを取り除けば、あなたの潜在意識のコンピュータにある古いデーターが組み替えられ、高い自己評価や能力や優れた業績と調和の取れたものになります。

人生において成功する秘訣は、潜在意識のパワーを活用して考えや言葉、イメージ、アイデア、気分などを高い業績に沿うようにプログラムすることです。 そして、願望だけを思い、恐怖を捨て去りましょう。 思い出してください。 この世でただ一つコントロールできるもの、それはあなたの思考です。 この世でたった一つコントロールできるものは、意識なのです。 これができれば、すべてがうまくいくはずです。

2010年7月10日土曜日

03 潜在能力を引き出す

メモ書き

ブライアン・トレーシー 「達成の心理学」
03 潜在能力を引き出す

潜在能力について考えるとき、なぜ人によってこんなに実績の差が出るのだろうと思ったことはありませんか。 年収25万ドルを稼ぐ人は年収が2万5千ドルしかない人より10倍優れているかといえば、そんなことはありません。 では、なぜそんなに差が出るのでしょうか。 中には年に250万ドル稼ぐ人もいますが、彼らは年収2万5千ドルの人よりも100倍も優れているのでしょうか。 とんでもない。 最近行われたIQ調査で千人の男女を選んで彼らのIQについてテストをしてみましたが、このうちトップの人と最下位の人の差はたったの2.5倍しかないことがわかったのです。 その差はたったの2.5倍だったのです。 おそらく、この数字は統計としても正しいでしょう。 ではなぜこのような差が出るのでしょうか。

この潜在能力について数年前、私が非常に簡単な公式を思いつきました。 その話を少ししましょう。 最初の公式と言うのは、生まれついての先天的特質というもので、特質、知性、能力、気質などです。 生まれつきのものは容易には変えられません。 それにプラス、後に身に付いた後天的特質です。 この後天的特質が大切なのです。 これは教育、トレーニング、技能、経験、知識、知恵などです。 これに、Attitude、すなわち、あなたの心構えを掛けたものが、潜在能力、あるいは、個人的才能、個人的性格ともいうべきものなのです。 これらの3つのうち先天的特質は殆ど変わりませんが、後天的特質は変えられます。 ただ、普通はかなり時間が掛かりますが、急速に変わることもありえます。 ちょっとした効果的な情報によってうんと能力が付くことがあります。 心構えというのは、一瞬のうちに良くも悪くもなります。 ですから、一瞬一瞬の心構えを大切に生きることで、あなたの可能性は増幅するのです。 正しい心構えを身に付けることで、能力も向上します。 ですから、心構えは人間の能力を考えるときに非常に大切なキーワードとなるのです。

優れたリクルーターを対象としたハーバード大学の研究によれば、人間の行動の85%は心構えを反映しており、成功の85%はあなたの心構えで決まるということです。 つまり、どのくらいPMA、積極的な心構えを持っているかが大事なのです。 積極的な心構えを持つ人はより早く前進し、より早く企業のトップになり、高い収入を得、満たされた人生を送るのです。

ところで、積極的な心構えと言っても、これは何もはしゃぎまわることではなく、あなたは常に仕事や人生、問題、人間関係などに対して、建設的な態度で取り組むよう心掛ければいいのです。 サクセスマガジンに掲載された、アメリカのビジネスに関するボックスレポートによると、成功の85%以上が心構えによるというのです。

そこで、一つ質問。 心構えとは、どこから来るのでしょう。 それは、期待から来るのです。 簡単なことです。 前にも言いましたが、心構えを劇的に向上させる方法は常に自分に対して、今日は必ず自分にとっていいことが起こるということです。 前にも言ったように、結果への期待が心構えを決めるのです。 別の言葉で言えば、いつも良い結果を期待すれば、態度も積極的になりますが、消極的な期待には、態度も消極的になります。 期待は自分で作れるものです。 良いことでも、悪いことでも、強く期待すれば叶うのです。

では、期待とはどこから来るのでしょう。 こうした期待は、信念から来るのです。 言い換えれば、価値観からです。 期待とは、人格や信念、価値を形成する中心的要素だからです。 ここで、人間の潜在力を理解することが大事になります。 心構えとは、今まで挙げてきた心の法則によれば、基本的に内面が外に表れたものです。 また、信念について言えば、私たちは心の奥底にいろいろな信念を持っていますが、これが、心理学者の言う、自己概念なのです。

自己概念というものの発見は、多くの人々によって20世紀における、人間探求の最大の手掛かりとされていますが、私もまったく同感です。 自己概念とは、軍隊にたとえるなら、最高司令部のようなものであり、科学にたとえるなら、コンピュータの中心プログラムのようなものです。 それは、心の根底にある一連の信念、価値観、心構え、感情、アイデアであり、あなたが今までの生活の中で積み重ねてきたすべての経験の反映なのです。 自己概念の形成は、誕生以前からはじまっているという研究者もいます。 そして、一旦形成されると、人生のすべての段階で、あなたの行動はあらかじめ決定付けるのです。 自己概念は最高司令部であり、マスタープログラムとなるのです。 あなたが何を良い、どのように行動し、どう感じるか、すべては自己概念の命令なのです。

どういうことでしょう。内的生活の向上や、実生活の生活の向上は自己概念を変えることによって、はじめて生じるのです。 どういうことか説明しましょう。 ここに簡単なグラフがあります。 私たち普通の人間は、普段潜在能力の10%かそれ以下しか発揮していません。 それ以下という報告もあります。 サンタクラウにある、スタンフォード研究所は、たった2%としてるくらいです。 ですから、10%というのは、かなり甘いかもしれません。 最高に発揮したとしても、私たち一般人の潜在能力の90%も眠っていることになります。 偉大な哲学者、オリバー・ウェントルホームズは、私たち一般人の悲劇はその能力が開花しないまま終わってしまうことだと言いました。 潜在能力の大部分は眠ったままなのです。 潜在能力とはそうしたものなのです。

人間の潜在能力と自己概念は、密接に結びついています。 でも、我々の自己概念、言い換えれば、自己評価があまりに低いのに、100%実力を発揮するなんて無理な話です。 自己概念は主犯的なものです。 どういうことかと言うと、自己概念、すなわち、自己評価は、現実ではなく、私たちの思い込みに基づいており、それが強ければ強いほど、私たちの行動に影響しますから、結果的に、現実になりやすいのです。 星占いを熱狂的に信じていれば、実際、その通りになるのです。 尊敬もしてない人からの批判を正しいこととして受け入れてしまう人もいます。 何でも本当だと信じれば本当のことになるのです。

人間は、成長すればさまざまな自己概念を持つものです。 たとえば、洋服の趣味、体重、食べ物、人前で上手く話せるか、子どもに対してはどんな親か、親に対してはどんな子どもか、夫として妻として恋人としてはどうか、自分が運転をするか等です。 ところで面白いことに、男性は運転に関しては、絶対的な思い込みを持っているようです。 女性はそうは思わないのですが、男性は生まれつき運転のセンスがある、男性こそ良い運転手だと思っているようです。信じられないかもしれませんが、このビデオを見ている女性の方は、ちょっと思い出してみてください。 男性の運転に少しでも意見しようものなら、相手はムッとするんじゃありませんか。

あなたの自己概念を否定するような人が現れたら、どういう態度に出れば良いのでしょう。 余計なお世話だと腹も立つでしょう。 その人に対し、防御的になり、腹が立ってイライラし、やっていけないと思うかもしれません。 我々は自分の想像力や知性、速読、あるいは体操や他のスポーツをやっているとしたら、それをどのくらい上手くやれるかという自己概念を持っています。 あるいはまた、料理の上手下手、子どもの育て方、部屋の掃除、運転など、すべてです。

それと、どうやって収入を得るかについても同様です。 面白いことに、あなたの収入は自分で決め込んでいる額と10%もくるっていないそうです。 つまり、自己概念は収入の額も決めてしまうのです。 この自己概念のレベルをコンフォートゾーンと言い、仮にあなたがもっとお金を欲しいと思っても、知らず知らずのうちに自分にとってのコンフォートゾーンに落ち着くようにしてしまうわけなんです。 もし、コンフォートゾーンよりも10%か、それ以上収入が多くなると人が落ち着かない気持ちになり、寄付したり、豪遊して無駄遣いをしたり、どこかに落としてしまったりするのです。 宝くじを当てた人も、2、3年後には大抵文無しになるのも、こうした理由からです。 自己概念を遥かに超えたお金を持て余してしまったのです。 反対に、収入が自己概念を10%以上下回る場合、人は焦りを感じ、必死に働き、想像力を発揮し、収入を増やす工夫をしたり、他の収入源を探そうとします。 収入も含めた生活の向上を図るための最良の方法はもっと収入を増やすことを考え続けることによって、収入に対する自己概念のレベルを上げることです。

もし痩せたいと願っているのなら、痩せる方法はただ一つ、痩せた自分の姿を常に想像することです。 もしあなたが誰からも好かれる、より幸せで、感じの良い、活き活きした人になりたいなら、それが自分の新しい自己概念となるまで、常にそうした自分を想像し続けることです。 あとでも触れますが、自分を成功に向かってプログラムすることが大事なのです。 あなたにとって大切な分野で、自己概念が高ければ、全体的な自己概念レベルも向上していきます。

ところで、自己概念は3つの重要部分からなっています。

第一は、自己の理想像、セルフアイデアです。 つまり、自分はこうなりたいという理想像です。 勝利者についての概念です。 自分が成りたいと願う最高の自分へのヴィジョンと使命なのです。 勝利者について、私たちが知っている事実、それは、成功者というのは将来の自分への極めてハッキリした理想像を持っていることです。 それに対して、失敗者は曖昧な理想しか持っていません。

二番目は、自画像、セルフイメージです。 自画像とは、自分をどのように見、どのように考えているかを示すものであり、これは、内なる鏡に写った現在の自分の姿であり、日々の行いを決定付けるものなのです。

第三に、自尊心、セルフエスティームです。 自尊心とは、自分自身の捉え方です。 自分をどう感じているかが、あなたの無意識下のエンジンであり、モーターの役目をするのです。 それは、自己概念の原動力であり、あなたの身に起こるすべてのことを決定します。

自尊心の最高の定義は、自分をどれだけ好きかということです。 自分をどれだけ好きか、親として、社会人として、上司として、労働者として、プロの講演者として、運動選手としての自分をです。 自分をどれだけ好きかという自尊心のレベル、つまり、あらゆる分野における自分の捉え方、感情があなたの行動と業績を決めるのです。 幸いなことに、自分自身の捉え方、自己概念は順応性があるので、自尊心は繰り返しこのように言うことで創られます。

自分が好きだ、自分が好きだ、自分が好きだ。
自分が好きだ、自分が好きだ、自分が好きだ。

このように、自分が好きだ、自分が好きだ、と言えば言うほど、あなたの自尊心は高められ、自尊心が高まれば高まるほど、全体的なあなたの自己概念も上がっていくのです。 そうなれば、あなたは何をやっても上手くいくようになります。 いつでも、自分が好きだ、自分が好きだ、自分が好きだ、と心から繰り返すことは、精神的に自分を押し上げることになるのです。 自尊心を高めるような出来事は、あたな自信を高めます。 自尊心を貶めるようなことは、あなた自身を卑しめ、失敗が増え、不幸になります。

自分がどのくらい好きかという自尊心に関して、大切な点の、第一は、自分を愛する以上に他人を愛することはできない。 自尊心のレベルによって、他の人との友情関係が決まるということです。 第二は、自分を愛し、尊敬している度合い以上に、他人から愛され、尊敬されたいと思っても、無駄ということです。 自分をどれだけ愛し、尊敬しているかが、他人の評価を決めるのです。 本日の心理学者たちも認めているように、どれだけ自分を愛しているか、どれだけ自分を価値ある存在として愛しているかどうかが、人生を大きく左右するのです。 そして、自尊心を高めるには、自分が好きだ、自分が好きだ、自分が好きだ、といつも唱えることなのです。

そこで、次の質問です。 自尊心、あるいは自己概念はどこから来るのでしょうか。 自己概念というのは、強いて言えば、私たちはある固定された自己概念を持って生まれてくるわけではないのです。 私たちは生まれつき自分についての確固たる意識、つまり、自画像や自尊心を持って生まれてくるわけではありません。

つまり、こういう風に言えるでしょう。 私たち平均的な人間は、自己概念を持たず、無限の可能性を秘めて生まれるのです。 今のあなたの持つすべての感情や心構え、価値観などは今までの人生で培ったものです。 子どもたちはみんな、愛とスキンシップをとても必要とします。 しかし調査によると、愛とスキンシップは一生涯必要であり、特に発育期においては重要であることが指摘されています。 というのは、この時期に自分が誰で、どんな価値を持っているか、どんなに賢く、どんなに可愛く楽しい子どもかということを親から教えられるからです。 私たちは、親の態度でそれを知るのです。 両親、兄弟、親戚、とりわけ、どれほどにあなたが大事な子どもかという気持ちが、 両親の態度に表れていればあなたはそのように育つでしょうし、逆の場合は結果も逆になるでしょう。

生後2、3歳までは、自己概念の形成上もっとも大切な時期です。 子どもは、ゼロからスタートするからです。 子どもは、自分が誰かという意識を持っていません。 自分がどんなに価値ある存在か、生まれて数年の間は知らないのです。 昔は5歳までという説もありましたが、今は3歳と言われています。 3歳までに子どもは自分が誰かを認識するのです。 この発育期の数年間に、質量ともに高い愛情を子どもに与えることで、人生の基盤ができます。 自尊心や自信、自己評価への基盤ができるのです。 実際、質量ともに十分な愛情は、健全な人格形成に密接に結び付いています。 発育期に無条件の愛情を受ければ受けるほど、子どもの健全な人格の基盤は強固になります。

逆に言えば、精神障害、ノイローゼ、人格障害や異常行動など、こうした問題の殆どは、みんな子どもの時代の自尊心の破綻から来るのです。 大人になったからでも取り返しは付きます。 大人の人格を考えてみてください。 大人の人格の基盤に入ったひびやわれめは修復することができます。 何度も、自分が好きだ、自分が好きだ、と繰り返すことで、自分の人格の奥深くのひび割れを埋め込んでいくのです。 花には水を上げるように、子どもには愛情がいるのです。 愛されない子どもは、精神的飢餓状態に追い込まれ、愛に飢えて死ぬこともあります。

子どもは注目すべき2つの特質を持っています。

一つは恐れを知らないことです。 子どもは怖いもの知らずです。 転んだり、大きな音がしたとき以外には、何も怖がりません。 これは次のような態度です。 I Can、子どもは、私はできる、と思っているのです。 3歳から5歳までの子どもを育てた人ならおわかりでしょうが、この時期の子どもは、ギャングのようにまったく無鉄砲で、怖さを知らず、冷や冷やさせることの連続です。

もう一つの性質は、まったく抑制が無いことです。 子どもは何でも言いたいことを言い、したいことをする存在で、禁止ということを知りません。嫌なことは嫌なのです。 これは次のような態度です。 したくない、したくない。 子どもをコントロールしようとすると、このことに気づくでしょう。 子どもに何かを命令したとたん、真っ先に返ってくる言葉が、嫌だです。 嫌だ、何でやらなきゃならないの、なのです。 もちろん、最後には何らかの方法で子どもの心を変わらせてはいますが。

ともかくこれが、子どもに備わった2大特徴です。  恐れも抑制も知らないのです。 どういうことでしょう。 もともと恐れと抑制の無い状態が、人間にとって自然な状態であり、このような恐れと抑制を知らない状態を大人になって手に入れることができたとき、はじめて伸び伸びとした開放感を味わうのです。 最高の組織、企業というのは、社員が恐れや抑制を感じることなく、伸び伸びとベストを尽くせるような環境を提供できる会社なのです。

子どもは成長するにつれ、2つの方法で物事を学んでいきます。 一つ目の方法は、真似をすることです。 両親、特に影響力の強い親の真似をしますが、どちらの親が子どもにとて影響力を持つかは、子どもの成長とともに変わります。 それが父親であれ母親であれ真似をすることで学ぶのです。 大人になった私たちが持っている習慣や性格の多くは、親から学んだものです。 あなたは子どもに向かって怒鳴ったり、大声で子どもを叱ったりしたことがありますか。 そのとき、昔親に言われたのとそっくりなことを言っているのに気が付きませんでしたか。 模倣から学ぶのです。 たとえば、親の歩き方、あるいは話し方、価値観、信念など、たとえそれらが、あまり意味の無いものであってもです。 なぜでしょう。 子どもにとって親というものは、神様のようなものだからです。

二つめの方法は、不快な状態や嫌な状況から快適へ移動しようとすることです。 フロイトはこれを「快楽の法則」と呼んでいます。 人は自分をより快適に感じさせ、楽しくさせ、気分を良くしてくれる方へ動くものです。 不快から快適へと動くものなのです。 幼児期にオムツを外すため練習をします。 汚れたオムツのまま動き回るのは不快です。 両親の様子や兄弟を見ると、どうも違ったことをしているようです。 こうして周りを見ることによって、歩き方やいろいろなことを学びます。 不快から快適へと移動していくのです。

ところで、大人になってもそうやって一生学んでいくのです。 他人の経験談を聞いたり、本を読んだり、職場や学校を通して模倣し、より高い報酬を得られる方へ、居心地の良い方へと移動し、不快や痛みからは遠ざかっていきます。

さて、子どもがごく小さいときに、両親が間違った子育てをした場合には、子どもは否定的な行動パターンを身に着けてしまいます。 否定的な行動パターンは、主に激しい叱責によるものです。 激しい叱責は、非常に早い時期、生後2、3ヶ月からはじまることがあります。 このような激しい叱責は、親が子どもをコントロールし、管理しようとするときに良く使います。 しかしながら、これは子どもにとって非常に危険な破壊的な行為です。 こういう激しい叱責は、子どもの持つ健全な人格を損なうことになります。 みなさんの大部分や私も含めてのことですが、激しすぎる叱責で傷ついた人は、戦争で傷ついた人よりも多いと思います。

さて、叱られ通しだと、その刺激に対する条件反射として否定的な行動パターンが形成されます。 否定的な行動パターンは、刺激に対する条件反射です。 それは、激しい叱責や体罰が何度も繰り返される恐怖と苦痛の結果です。 激しい叱責や体罰などが繰り返された結果なのです。 人はごく小さいときから2つの兆候を表しますが、これが一生私たちに付きまとい、成長してからも私たちの可能性を抑圧するものになります。

その一つは、抑圧的行動パターンと呼ばれます。 この抑圧的行動パターンは、次のようにして形成されます。 子ども時代に何度も、あれをしてはダメ、これをしてはダメと言われ、罰を受けることによるのです。 子どもが何か新しいことをやろうとしたり、どこかに入り込んだり、匂いを嗅いだり、何かをぶちまけたり、うっかり物を壊してしまったりすると、両親はすぐに腹を立てるものです。 でも、子どもはいつも好奇心いっぱいで、世界を探検したがっているものです。 そして、実際に探検を始め、どこかに潜り込んだり、何かをぶちまけたりしたときに、両親がカッとして子どもを叩いたりすると、子どもはこう考えるようになります。 何か新しいことを始めよう。 何か変わったことをしよう。 自分を領分を越えたり、自分のコンポートゾーンを飛び出したり、大胆なことをしようとすると、必ず叩かれ、叱られ、傷つき、狭いところへ追いやられ、怖い思いをする。 そして、まもなく、できない、できない、できない、何か変わったことをすると、お仕置きをされるから、できない、できない、できない、となっていきます。 パブロフの条件反射のようなものです。 犬に肉を与えると唾液を出します。 犬が肉を食べている間に鈴を鳴らし続けました。 これを繰り返すうちに、やがて、パブロフが鈴を鳴らしただけで、犬は唾液を出すようになります。 これが、成人した大人の場合では失敗への恐怖を生み出すのです。

失敗への恐怖は、あなたが5、6歳までに受けた激しい叱責に対する条件反射として起こります。 失敗への恐怖は自動的に、イライラ、緊張、不安を起こさせます。 みぞおちに鉛が入ったようになり、物事から逃げ出したくなります。 失敗を恐れることが、失敗を引き起こすのです。 実力を十分発揮することを留まらせる大きな原因がこれです。 事実、消極的な気分になっているときは、ハッキリと肉体にも表れ、ハッキリと感じ取れます。 抑圧的行動パターン、失敗への恐怖、できないという気持ちは、まずみぞおちに感じられるものです。 多勢の前で話したり、給料の査定を受けたり、飛び込みセールスをしたことはありますか。 そんなとき、みぞおちがキュッと縮まる感じがしませんか。 その恐怖が募ると、息が苦しくなって、ハッハとなり、動機が激しくなり、汗がドッと出てきて、 ときには激しい偏頭痛が走り、喉が締まり、舌がもつれ、カラカラになり、あまりの緊張と恐れのために、トイレに駆け込みたくなったりします。 これらはみんな、極度の緊張の表れです。 肉体的危険ではなく、心理的危険に対する条件反射です。 こうした状態になると、人は苦痛から逃れるために、その場から逃げ出したくなるので、成功などおぼつかなくなるのです。

もう一つの否定的行動パターンは、脅迫的行動パターンです。 この脅迫的行動パターンは、子どものときに何度も、こうしなさい、さもなければ大変なことになるよ、と繰り返し言われたせいです。 子どもたちは、言わば、条件付愛情に縛られるのです。 親にそんなつもりは無くても、結果的には、子どもに対し、自分は愛されていない、だから言うことを聞かなければ危険だという感覚を植えつけてしまうのです。 子どもはこう思うでしょう。 ママの言うとおりにしなきゃ、ママやパパの喜ぶようにしなきゃ、みんなの言うとおりにしなきゃ、お兄ちゃんの言うとおりにしなきゃ、そして仕舞いには、先生や仲間の機嫌を取るようになります。 こうして、しなければならない、しなければならない、自分のしたいことではなく、みんなの気に入りることをしなければならない、という脅迫観念を育てていき、これが拒絶への恐怖に繋がっていくのです。  この脅迫的行動パターンは、成人においてA型行動と呼ばれ、この行動についてはまた後で触れますが、A型行動というのは、むやみやたらに、何の行動基準も無く、他人の機嫌を取ろうとする脅迫観念であり、決して自分が満足することはありません。

拒絶への恐怖は、他人の思惑に対して非常に敏感にさせ、自分の欲することはしないで、他人の望むことをさせます。 常に他の人の顔色を伺い、その結果、あまりにも他人の意見や感情、態度に支配され、自分の欲求を否定するまでになります。 拒絶への恐怖は、主に体の後ろ半分に感じられます。 体を前後に分けると、その後ろ半分です。 この恐怖を最初に感じる部分は、大抵肩と首です。 肩や首が凝ったり張ったりします。 ときどき、仕事がたまったときなど、腰に強い痛みを感じます。 腰の筋肉が張ってきます。 ときには、静脈炎や怒張静脈が表れ、しばしば後頭部に強い痛みを感じます。 頭部に血液を送る動脈と、その周りの筋肉が収縮するため、脳にいく血液が減少し、後頭部がズキズキしてくるのです。 これが2つの恐怖と否定的行動パターンです。

脅迫感と抑圧感は、子どものときに受けた激しい叱責が元で身に着いてしまい、これで人格は一生の破綻をきたすことがあります。 しかし、すばらしいことに、これらは後天的に身に付いたもので、消し去ることもできます。 失敗への恐怖は乗り越えられます。 自分の欲求を抑えてまで、他人の機嫌を取ろうとする行動、つまり、拒絶への恐怖も、自尊心を高めることで治ります。 自尊心と否定的行動パターンは、反比例の関係にあるからです。 あなたが自分を好きになればなるほど、失敗を恐れなくなり、自分を好きになればなるほど、拒絶への恐怖はなくなります。 あなたが自分を好きになればなるほど、怖いものはなくなります。 そして、もし、自分が好きだ、自分が好きだ、自分が好きだ、と何度も繰り返し、自分に言い聞かせていると、時間の経過と共に、やがて、あなたの自尊心は次第次第に高まり、恐怖は消えていきます。 自尊心と恐怖は、反比例の関係にあるからです。

では、あなたが批判を与える立場だったら、どういう風に行動を取ったらいいでしょう。 話は簡単です。 多くの人から、子どもをコントロールするための秘訣について質問されましたが、子どもをコントロールする秘訣は、破壊的なことではなく、何か建設的なことをするように薦めることです。 もう一つしていただきたい重要なことは、本当に子どもに役立つ助言と、建設的な助言を与えることです。 つまり、相手が子どもであれ、大人であれ、こうしたら良くなるという方法を示してあげることです。 すべての規範、助言というものは、現状を良くするためにするのです。 もし、誰かが間違ったことや、不適切なことをしていたら、親として、上司として、人間として、その人にどんな形であれ、意見するのは、次にはもっと良くなって欲しいと望むからです。

ただ、自尊心と激しい叱責は、切っても切れない関係にあり、破壊的な批判は自尊心を低下させます。 自尊心が低下すると、実力も衰え、できることもできなくなります。 誰でも長い期間に渡っての激しい叱責が度重なると、最後にはやる気さえ失ってしまいます。 極端に神経過敏になってしまうのです。 このような状態になると、過敏症の人は批判を受け付けようとしません。 こうした人たちは、ちょっとした間違いを指摘しただけでも、異常に緊張し、過剰反応を示します。

こうした人たちと上手にやっていくには、次の4つのことをしてください。 第一に、まず褒めること。 第二に、どんなことがあっても自尊心を傷つけないこと。 第三は、人格と行動を分けて考え、人物ではなくその行いを指摘すること。 そして第四は、過ぎたことではなく、これからのことに焦点を当てること。 起きてしまったことではなく、これからどうしたらいいかを問題にすべきです。 理由は簡単。 起こってしまったことはやり直せないからです。 従って、起こってしまったことをいくら言っても、極端なストレスと挫折を感じるだけなのです。

まとめてみましょう。 成功への秘訣は、積極的な心構えであり、積極的な心構えは、成功を期待し、積極的に成功の原因を創ることにあります。 そして、成功の要因は、その人の信念と自己概念に基づくものです。 人生を如何に生きるかを決定付ける自己概念の中枢には、自尊心があり、この自尊心は、どれだけ自分を愛しているかというものです。  人を臆病にさせる2つの要因は、失敗への恐怖と拒絶への恐怖です。 ですから、人生を成功に導く極意は、常に自尊心を無限に高め続けることです。 日々の生活で、常に自分を高めるような行動を取ることです。 そうすれば、あなたは自分が好きになり、自分を愛せるようになり、自分を受け入れ、尊敬し、自分はすばらしいという気持ちになれます。 もし、あなたが上司や親の立場にあるなら、家庭においても、職場においても、周りのみんながそういう気持ちになれるような環境作りをしていけばいいのだということを忘れないでください。 あなたが、自分はすばらしい、自分が好きだ、と思えば思うほど、あなたの周りの人たちも、自分はすばらしいんだという気持ちになります。 それこそが、卓越した業績を生み出す環境なのです。 人生の大きな成功と達成への第一歩なのです。 さあ、あなたに向かって、自分が好きだ、自分が好きだ、自分が好きだ、と言ってみてください。

02 7つの心理法則

メモ書き

ブライアン・トレーシー 「達成の心理学」
02 7つの心理法則

自己認識とは、あたなが唯一のユニークな存在であるという事実を認めることからはじまります。 あなたにそっくりな人は世界に存在する確立は500億分の1と言われています。 体のどの部分をとってもその血液組織は万人が異なっていることは、解剖学者、生理学者、医者によって実証されています。 指紋はもちろんのこと、唇のひだ、更には耳や足の形すらみんな違うのです。 つまり、あなたは他の誰とも同じではないのです。 自己認識の第一歩は、あなたが個性的な存在であり、人生ですばらしい何かを成し遂げる力を持ってることを受け入れることです。

しかし、一方で、人間は基本的原理に関して、みな同様であると言われます。 人類の歴史を通して、賢者と言われる人たちは、人類のジレンマとも言うべき疑問の答えを見つける努力を繰り返してきました。つまり、人の生き方や人間関係の質を変えるには何をすべきかを発見しようとしてきたのです。偉大な哲学者や形而上学者は、ときには一生を掛けてこれに取り組んできました。 今世紀になっても、十年、二十年、三十年、四十年、いや五十年も掛けて、成功と達成の一般原則を見出そうと必死に研究してる人たちを多勢知っています。

まず、この達成の心理学のセミナーの基本を成すもの、つまり、人間とは心を持った創造物であり、この心こそがあなたの存在をユニークにしているのだと言っています。 劇作家のユウジン・オニールも言うように、心が無ければ人間は馬や豚と一緒なのです。 心こそが人間の条件です。 肉体は心の入れ物にすぎません。 ちょうど電気が電気法則に従い、物理学が物理法則に従い、自然が自然法則に従って働くように、あなたの身に起こるすべてのことも、一定の心理法則によって決まります。 このような心の仕組みは重力の法則と同じくらい普遍で100%正確に働きます。 成功とはすべてこの心理法則に調和を保って生きることから生じるのです。 反対に、人生で何か問題にぶつかるときは、すべてこの法則から外れたときなのです。 重力の働きが100%正確であるように、心理法則も正確です。 たとえば、10階建てのビルから飛び降りれば、それがパリであれ、東京であれ、どんな都市であろうとあなたが歩道に叩きつけられるのは間違いありません。 たとえ、あなたが重力のことを知っていようがいなかろうが、信じようが信じまいが、納得しようがしまいが、法則が作用することは同じです。 心理法則もまったく同様です。

このコースでは、約20の心理法則をご紹介します。 程度の差はありますが、みなさんに是非覚えていただきたい重要なものばかりです。

では、第一の心理法則からはじめましょう。 ところで、この心理法則というのは、何世紀にも渡って研究され、更に最近になって、一流大学、研究所、シンクタンクなどで考えられていた通りだと立証されたものですが、その一つは「コントロールの法則」です。 これは単純かつ基本的な法則で、これからも何度も話題にのぼるでしょう。 この法則とは、自分自身に対して自信を持ち、積極的に生きている人は、人生の舵を自分自身でコントロールしていると感じ、自分に対して否定的な人は、人生の舵を自分でコントロールしていないと感じるというものです。 さぁ、ここであなたの人生を見つめなおしてみましょう。 得意な分野は何でしょう。コントロールできるのはどの分野ですか。 その分野こそ、あなたが最も幸せを感じる分野なのです。 心の平安と豊かな人間関係が幸福の証とするならば、人生をコントロールできることが幸福の絶対条件です。 心理学者によれば、コントロールの形には2つあり、1つは内的コントロール、つまり、自分の人生の主役は自分という感覚と、外的コントロール、すなわち、人間関係や仕事や健康など、自分以外の何かにコントロールされている感覚とに分けられます。 そこで、何が得意で、何が不得手かなどを調べるコントロール因子のリサーチには、いろいろなテストが用いられますが、これによって、自分の人生をうまくコントロールできているかがわかります。 これによれば、内的コントロール因子の強い人ほど、活性度が高く、成功しており、物事が自分で決定し、幸福であるわけです。 この講座では、人生の全般に対して、もっと強くコントロール感覚を持てるようにしていきます。

さて、コントロールとは、まず第一に、思考からくるものです。 面白いことに、あなたが何を考え、どう考えるかが、あたなの価値観を決定し、心の動きも決定します。 これらの過程を通して感情は生まれます。 つまり、物事に対する、あなたの心の動きが感情を決定し、こうした、嬉しい、悲しい、恐れ、強気などの感情が行動を引き起こします。 さぁ、この「コントロールの法則」通りやってみましょう。 すなわち、自分の人生の主人公となって、運命を切り開き、人生の舵を自分で握ることが成功への鍵なのです。 自分の思考を完全にコントロールすること、思考は感情をコントロールすることにより、感情は行動をコントロールすることにも繋がります。 この行動こそが、あなたが成功するかどうかを決定する重要な因子なのです。

ところで、「コントロールの法則」に対して、今度は「偶然の法則」というものがあります。 「偶然の法則」は、実際には形而上学の原理ですが、交通法規や法則と同じく、日常生活の拠り所となるものです。「偶然の法則」は、我々のおよそ80%が多少とも基準として生きている法則で、簡単に言えば、無計画は失敗を計画することと同じだということです。 無計画は失敗を計画すること。 信じない人も多いかもしれません。でも、実際には、これが真実なのです。 計画を立てなければ、失敗するのです。 無計画な人々は、何を知っているかより、誰を知っているかが大事なんだ、人生は要領とタイミング、宝くじのようなものと考えています。 彼らは、人生が外的要因によってコントロールされていると感じ、明確な計画や目標が立てられず、何かをやり遂げるために、日々努力するということを知らないのです。 彼らの人生は成り行き任せで、ちょうど舵の無い船のように、漂っているだけなのです。 舵の無い船のような人とは、目標の無い人であり、人生を自分でコントロールできない人です。 このような人は、自分の人生から阻害され、宇宙に漂っているような不安定な状態で生きているはずです。 こういう人たちは、一応に不幸なのです。 現代人の多くが、なぜいつも不安で、悲観的で、不健康かつ欲求不満なのでしょうか。 なぜ目標を達成できないでいるのでしょう。 それは、「偶然の法則」に頼って生きているからです。 だから、目標達成もできず、人生から阻害され、心の安らぎも、幸福感もなく生きているのです。 この「偶然の法則」から永久に解放されるにはどうしたらいいかみていきましょう。

そこで、次の法則は、「原因と結果の法則」と呼ぶものです。 人生の出来事には、すべて原因があります。 世の中で起こるすべてのことには、理由があるのです。 偶然によるものは、一つも無いのです。 失敗も成功も、偶然に起こるものではなく、必然的なものです。 幸福も不幸も、原因と結果の表れです。 より良い結果を得たい、成功したい、収入を得たい、幸せになりたい、健康になりたいと思えば、その原因までさかのぼって検証してみてください。 もし、起こって欲しくないことや、問題があるならば、その原因を検証してください。 人間社会のすべての進歩は、より望ましい結果を生む原因を見極め、努力していくことによるものです。「原因と結果の法則」は、全宇宙の鉄則ともいえます。 これには、今後何度も触れていきますが、他のすべての法則は、この法則を言い換えたものにすぎません。 この法則はまた「種まきと収穫の法則」とも呼ばれ、何を撒こうと、刈り取るのは自分だということです。 この「原因と結果の法則」を身に付けらば、完全な人生のコントロールも夢ではありません。 原因と結果の因果関係、つまりすべて起こることには理由があると信じるならば、人生のコントロールは、驚くほど容易になります。 成功の原因が見えてくるようになり、人生が思い通りになってきます。 「原因と結果の法則」を応用するときに大事なのは、思考が原因であり、状態が結果である、思考が原因であり、状態が結果にすぎないということです。 目に見える現象は、単に思考の結果なのです。思考がすべての出発点です。 仕事の捉え方、人間関係の見方、健康に対する考え、また将来に関するあなたの考え方が、原因となって、いろいろな現象が起きてくるのです。 ですから、状況を変えたいと思うならば、その原因となる考え方から変えなければなりません。 心の中からまず変えていくのです。

ところで、すばらしいことに、この宇宙に一つだけ完全に思い通りになることがあります。 それはあたなの考え方です。 思考を思い通りにコントロールし、自分の目標に向かって積極的に思い続ければ、 あとは自然の法則が作用して、必然的に良い結果がやってくるのです。

次の法則は「信念の法則」です。 「信念の法則」とは、こういうことです。 なんでも、心から熱意を持って信じれば、この熱意というのが大事なのですが、願望は現実になるのです。 なぜなら、あなたは自分の信念に沿った行動を取るようになっていくからです。 事実、今現在のあなたは、あなたの内に秘めた強い信念が外に表れたものなのです。 積極的にしろ、消極的にしろ、信念は現実になります。 ヘンリー・フォードの言うとおり、できると思えばできるし、ダメだと思えばダメなのです。 何かを強く信じれば、その信念がフィルターとなって、目的に必要な情報だけを、取り入れるようになっていくのです。 人間の心は、一貫性を求めるものなのです。 そのために、自分の信念と周りの世界との間でつじつまを合わせようとするのです。 しかし、あまりに強い信念は、時には周りの世界を自分の眼鏡で見、合理化をし、自分に都合よく解釈するようになります。 つまり、自分の思い込みで、世界を見てしまうのです。 これを、「ブラインド・スポット」といい、つまり、盲点を作り出してしまいます。 他のいろいろな可能性が目に入らなくなり、チャンスを見逃してしまうのです。 成功すると信じなければ、そのチャンスもないでしょう。 ですから、私たちは信念を変えることによって、現実を変えるのです。

例を出しましょう。 あるアメリカ中西部出身の男の子の話で、心理学専門誌に載った実話です。 彼は中学、高校とオールAでした。 高校三年の終わりには大学進学のテストを受けました。 数週間後、大学から返事が来ました。 あなたは98点という優秀な成績を修めた、ここに新学期より入学を許可しする、というものでした。 彼は受験に対する詳しい知識がなかったので、98と言うのは、たぶんIQのことだと思いました。 しかし、IQ98というのは、平均より少し低く、大学レベルには20も足りません。 高校もずっとオールAだったのに、彼は自分の思い込みで突然勉強を投げてしまいました。 大学なんてとても無理だと思いながら、それでも新学期に入学しました。 最初の学期の成績は惨たんたるものでした。 カウンセラーは彼を呼んで聞きました。 どうしたんだね。 高校では優秀だったんだから、ここの勉強は君にはそんなに難しくないはずだよ。 ガールフレンドかい。 トラブルかい。 それとも環境が変わりすぎたせいかな。 いったい何だ。 先生、ボクは一生懸命やっているんです。 でも、IQが98しかないから。 カウンセラーは細部を見ました。 なんだって? はい、合格通知に98と書かれていました。 君、それはIQじゃないよ。 全国でこのテストを受けた中の98%の生徒より成績が良かったってことだよ。 君はこの大学でもすばらしく優秀なトップクラスの学生なんだよ。 彼は家に帰って、大学受験テストを見直してみました。 98がIQでないのは本当でした。 2年後、彼は3万人の学生のうち、トップ10に入っていました。 また、評価はすべてAでした。 彼の状態は変化しました。 つまり、一度自分の信念を変えると、現実もそれに釣られて変化するということの証明です。

この話で重要な点は、自分の限界を自分の思い込みで作ってしまうということです。 誰でも自分の限界はココだと決め付ける傾向は多少は持っています。 自分は賢くないとか、想像性に欠けるとか、稼ぎが良くないとか、セールスが苦手とか、多勢の前で話せないとか、時間を守れないとか、機械に弱いとか、数え上げればキリがありません。 ある研究に寄れば、人間の才能というものは、誰でも大差ないそうです。 我々が感じている能力の限界というものは、現実にはなく、それはすべて自分の思い込みなのです。 成功への第一歩は、まず、自分の限界という思い込みを疑ってみることです。 そして、それを取り除くことからはじまります。 限界なんて無いと思って行動すれば、本当になくなるんです。

さて、そこで次の法則、「期待の法則」です。 この「期待の法則」というのは、信念の法則と同様、全人類の歴史を通じて研究されてきたテーマです。 偉大な哲学者ウィリアム・ジェームズも言ったように、人は心に思って信じたことはその通りになる、つまり、信念は現実になるのです。 「期待の法則」というのは、思わなければ実現せず、思えば実現する、というものです。 あなたの期待、特にこうなれば良いなという結果への期待は、自己実現への立派な予言です。

ハーバード大学のロバート・ローゼンタル教授は、この法則、「期待の法則」について、 三百種あまりの実験をしました。 その結果、あなたの持つ期待は、周囲の人々や出来事、状況にも影響を与えることがわかりました。 たとえその期待が、まったく誤った情報に基づいていたとしてもそうなるのです。 何か良いことを、確信を持って期待すれば、驚くなかれ、何とそれは本当に起こるのです。 反対に、悪いことでも、思い込みを持って期待すれば、本当に起こってしまいます。 成功した人たちとは、いつも良いことが自分の身に起こると信じて疑わなかった人たちです。 いわゆる、積極的な期待と態度が成功者たる所以なのです。 成功者は、いつも良いことを期待し、その結果もあらかじめ確信しています。 その確信の最後まで貫き通します。 たとえ、間違った情報に基づく期待であろうと、強く思い続ければ、現実になるのです。

「期待の法則」の例を挙げてみましょう。 数年前のロ-ゼンタル教授のさまざまな実験によると、教師が生徒に対して抱く期待は、生徒の学習能力に、絶大な影響を及ぼすことがわかりました。 そこで、教授が考えた実験はこうです。 彼は学年のはじめに、サンフランシスコのある学校へ行き、校長先生に頼んで、三人の教師を選んでもらいました。 そして、その先生たちが、学校中で最も優れた教師であると校長先生に宣言してもらったのです。 そして、前の学期に、IQテストで選んでおいた、最優秀の生徒たち30人ずつを、それぞれの教師に担当して欲しいと話しました。 コースは一年間で、専門家の判断によると、この生徒たちは学年末までに、平均20ないし30%も成績を伸ばす力を持っているということになっていました。 たった一つの条件は、生徒たちにも親にも、そのことは言ってはいけないということでした。 教師たちは、これまでとまったく同じ教え方を貫き、モニターでもそれを確認することになっていました。 ですから、最優秀の生徒30人を1年間教えることになったというのは、ただ教師だけに知らされていたわけです。 先生たちは喜んでクラスを受け持ち、驚くほど熱心に指導に当たり始めました。 放課後の時間も割いて、かつてないほどに、これらの生徒たちを真剣に指導した結果、なんと、この3つのクラスは、学校でトップになっただけではなく、学区内でもトップに躍り出たのです。 学年末に、また校長先生は3人の先生たちを呼んで言いました。 すばらしい活躍だったね。 先生たちは答えました。 はい、感激です。 生徒たちは優秀でやるき十分でした。 そこで教授たちは、実を言うと、これは実験だったんだ。 生徒たちは学年はじめに、くじ引きで90人を選び出しただけで、彼らのIQだって誰も知らなかったんだ。 と、真相を明かしました。 すると、先生たちは互いに顔を見合わせて、それは驚いた。なぜあの子たちはあんなに優秀だったんだろう。 自分たちがトップ3の教師だからに違いない、と言ったのです。 しかし、校長先生の答えはこうでした。 いや、学年はじめに全校の先生の名前を帽子に入れて、最初に出てきたのが君たちの名前だったんだよ。

これがいわゆる、ダブル・ブラインド実験です。 他の条件をすべて同じにして、期待の要素だけを加えるのです。 先生たちの期待は明らかにされ、あなた方は優秀な教師であると伝えられていました。 一方、生徒への期待は生徒には伝えられていませんでした。 ただ、先生たちが彼らを優秀な生徒として扱ったため、生徒たちは驚くべき勢いで力を発揮し、あるクラスなどは、この一年でIQ指数を25も伸ばした生徒もいたほどです。 この後にも、同じような実験でIQ指数が27も上がった生徒が出ました。 つまり、教師が生徒に高い期待を抱いていると、生徒の方でも、驚異的な力を発揮するということです。 近頃のスラム街で有名な教師、マーガ・ポリンズは、教師の方で生徒たちが非常に優秀であると信じ込んで指導をすれば、生徒の成績はメキメキ上がるといっています。 期待することが人生でどんなに大事かわかりますね。

人生で最初の期待は、親から子への期待です。 これが人生を少なからず左右します。 私たちは、良かれ悪しかれ、期待を裏切らずに生きようとする傾向を持っています。 もし、親が子どもを愛し、勇気付け、信じていれば、子どもは知らず知らずのうちに、その期待に応えようとするのです。 もし、親が成績が悪いと言っていつも口やかましく子どもを叱り飛ばすようなら、子どもは当然萎縮し、消極的になってしまうでしょう。 さて、あなたの両親の期待は肯定的でしたか。否定的でしたか。 勇気付けてくれましたか。 今のあなたにどのように影響していますか。

二番目の期待は、上司からの期待です。 組織での、能力の発揮に関する研究でわかったことは、上司の期待が高ければ高いほど、高い業績が生まれやすいということです。 いつも部下を責めたり、批判したり、また認めようとしなかったり、へい的な態度をとったりする上司を持ったとしたら、その部下は十中八九、力を発揮できないでしょう。 今までのあなたのキャリアを思い出してみてください。 実際、あなたが最も楽しくいい仕事ができたのは、能力を高く買ってくれる上司と恵まれたときではありませんでしたか。 違いますか。

三番目にくる期待は、あなたから周囲の人々への期待です。 特に子ども。 夫や妻。 友人、そして、あなたを尊敬する部下への期待です。 ご存知のように、尊敬する人の言葉や態度には誰でも強く影響されるものです。 もし、あなたが周囲の人々に対して、特に子どもに対して、強く肯定的な期待を持っていると、彼らはその期待に応えようと努力します。 ですから、基本ルールは、周囲の人々に、いつも肯定的な期待を抱くことです。 そして、言葉と行動で表し、絶えず、君ならできるよということです。

四番目の期待は、あなた自身への期待というものです。 最終的には、これが最も効果を上げる鍵になりますが、自分自身に積極的な期待を持ってください。 あたなの人生は一変するはずです。 自分自身に常に最高レベルを期待してください。

ここで、このセミナーを終了した方から聞いた、体験談をご紹介しましょう。 彼は毎朝、ひとつのことを実行しました。 それは、自分に向かって、今日は自分にとって必ず良いことが起こる、今日は自分にとって必ず良いことが起こる、今日は自分にとって必ず良いことが起こる、と言うことです。 この簡単なことを実行することで、彼の生きる姿勢は一変しました。 何か起こると、これがその良いことの前触れかもしれない、と一日中期待と自信に満ち溢れるようになりました。 是非、あなたも試してみてください。 たとえば、夜寝る前に、明日は必ず良いことが起こる、と言い、朝起きたときには、今日は必ず良いことが起こる、と言い、更に一日中、必ず良いことが起こると言い続けてみるのです。 今日からすぐはじめてください。 当たり前な感じに聞こえますが、やってみれば本当に効果があるのです。 きっと、明日の晩休む頃には、数え切れないくらい良いことが起こっているはずです。 たとえば、駐車場が見つかったとか、友達から電話が来たとか、小切手が届いたとか、あなたの生活はきっとすばらしいことの連続でしょう。 ですから、常に期待を持って、今日は必ず良いことが起こると信じてください。 自然の法則によって、必ず良いことが起こります。 私が保証します。 なぜなら、この当たり前と思えることを実行することで、今までに何十万という受講生の人生を変えたからです。

さて、次に取り上げるのは、「引力の法則」です。 この法則は、人間とは生きた磁石だということです。 あなたは、あなたに見合った人々や物事を引き付けます。 この宇宙にあるすべてのエネルギーは振動しています。 すべてのものが振動しています。 このボードも、あなたの皮膚も、すべての物質が振動しています。 なぜなら、分子の集まりだからです。 分子は、放射の法則によって、常に外に向かって振動しています。 いわゆる、エントロピーの法則です。 あなたが何を考えていようと、あなたの思考もひとつのエネルギーですから、外に向かって振動し、光の速さで伝わります。 遠くの人や物にも影響を与えることができます。 こんな経験はありませんか。 ある人のことを考えていたら、本人が電話してきたとか。 誰かに電話をしたら、ちょうどあなたが話題に上っていたとか。 こういった経験があるでしょう。 一種の閃きですね。 また、こんなことだってあるでしょう。 たとえば、仲の良い夫婦だと、今日はあの店で夕食を食べたいと思って、家に電話をすると、相手も同じことを考えていた、ということもありますよね。 これはすべて、「引力の法則」がなせる業です。 この「引力の法則」は人間存在の要だと言う人もいます。 積極的であれ、消極的であれ、あなたの思考は、ちょうど釣り合うレベルの人や物を引き付けるのです。 つまり、どんなことを考えていようが、あなたが常に思っていることは、磁石のような働きをするのです。 だからこそ、自分が欲することや望むことだけに心の的を絞ることが大切なのです。 望まないことは考えないことです。 この方法を習得し、上手に効果的にできるようになれば、「引力の法則」はより早く、より正確に力を発揮するようになります。 くれぐれも方法を間違えないでください。

このセッション最後の法則は、「調和の法則」です。 この「調和の法則」とは、内面と外面の一致を言います。 つまり、こういうことです。 あなたの外部の世界は、言わば鏡、あたなの内面の心の動きを映し出す鏡です。 鏡は単に内面の心の動きを反映してるにすぎないのです。 つまり、あなたを取り巻く世界は、あなたの心の世界の結果であり、心の動きが外部の世界を決定しているのです。 周りの状況を変えたければ、まず、あなたの内面を変えることです。 さて、あなたの健康状態を考えてみてください。 あなたの体調は大部分、心の状態に影響を受けています。 人間関係をみると、それが良くわかります。 いい気分のときには、人間関係だって、スムーズに運びます。 塞いでいたり、イライラしていたら、人との関係も不味くなります。 人間関係は、あなた自身のパーソナリティの正確な反映なのです。 あなたの人間関係を見れば、あなたの人格の良し悪しがわかるのです。 経済的な豊かさも大事な要素です。 あなたの経済的レベル、快適さのレベルは、金持ちになりたい、裕福になりたいという信念に直接関連を持ちます。 外的世界でもっと成功を収めたいのなら、心も豊かにしなければなりません。 心の修練をすればするほど、この心とは我々がコントロールできる唯一のものですが、 これをすればするほど、より急速に外的世界を変えることも可能です。 人生の大きな過ちや、人々が不幸になっている理由というのは、自分の心をコントロールすることもできず、乱れているからなのです。 言わば、車の車体だけを洗ったり、磨いたり、タイヤを替えるなどするだけで、車を安全に速く走らせようとするようなものです。 しかし、何よりも中身の機能が大事なのです。 そうです、あなたの心、内面の心の動きを変えれば、外的世界も変わってきます。

有名な献納家アール・ナイチンゲールは、夜中に目を覚まし、突然閃きました。 彼の人生を変え、また多くの人生を変えた、その閃きとは、今までも言ってきたように、 人間は自分の考えた通りの人間になることでした。 思考とは、人間が支配できるただひとつのものですから、もし、あなたが自分の考え方を変えれば、あなたの現実も変わり出すでしょう。 もし、あなたの期待することを変え、信念を変え、したる考え方を変えれば、心の動きも変わり、その新しい考えに沿った人々や環境、出来事、チャンス、その他、すべてのものを引き込むようになります。 成功できない人は、いつも失敗することばかり考えているからです。

もう一つ大事なことは、すべては心が引き起こすということです。 すべては心が引き起こします。 私たちは精神世界に住んでいるのですから、すべては心が引き起こすのです。 世界を変えたければ、まず考え方を変えることです。 そうすれば、この重要な格言に気づくでしょう。 思考を変えれば人生が変わる、思考を変えれば人生が変わる、考え方一つで人生は変わるのです。 さて、今まで生きてきて、我々は膨大な量の情報を蓄積してきました。 そして、また、膨大な量の経験も蓄積してきました。 良いものもあるでしょう。 悪いものもあるでしょう。 すべてが蓄積されているのです。 そして、その一つ一つが、今現在のあなたを創っているのです。 考え方を変えれば、人生も変わるのです。

このセミナーを受講していくうちに、必ず、どうやってあなたの考え方を変えれば良いのか、また、幸せでダイナミックで、活力に溢れた人生にするには、どういう発想の転換をしたらいいのかお分かりになるはずです。

01 達成の心理学

メモ書き

ブライアン・トレーシー 「達成の心理学」
01 達成の心理学

こんにちは。ブライアン・トレーシーです。
フェニックスセミナー・達成の心理学へようこそ。

皆さんは人よりも成功し、収入もよく、幸せで、いい仕事と友人に恵まれ、健康で、実り多い人生を歩んでいる人々がいるのはなぜなのか考えたことはありませんか。

実は私も15歳のとき、このことに疑問を抱きました。その後25年間に渡って、80以上の国を訪れ、30に及ぶ職を経験し、およそ3万時間をこのテーマについて考え、なぜ成功する人がいるのかを見つけるための費やしました。

さて、これは世界中の人々が熱心に研究しているテーマですが、この課題に関して、現在ほど情報が溢れている時代もないでしょう。 ここで一つ断言できることは、成功とは太陽が東から昇り西に沈むのと同じくらい、はっきりと予測できるということです。ただし、二つの基本を守ってください。 そうすれば、あなたは驚くほど早く成功を手にすることができるでしょう。 一つは、あなたが過去に達成したすべての実績を超えるんだと決心することです。 自分は成功するんだ、目標を達成するんだと心に誓ってください。 二つ目は、成功するための方法を知ることです。

このセミナーはその方法を教えるためのものですが、1986年にこのセミナーを開設して以来、現在では、男女合わせて実に世界中で30万以上の人々がこのセミナーを受講されました。 その結果、人生においてまったく新しいチャンスを掴んだとか、ある人などは、将来の成功への約束手形を手にしたようだとおっしゃっています。

さて、これら数時間を使って、人類の最も重要な発見についてお話しすることにしましょう。 これは4千年の歴史をさかのぼり、科学、宗教、政治上学、心理学、哲学などの奥深い学問を通して、人類がたどり着いた結論なのです。そのことをお話ししたいのです。 このセミナーで得たいくつかのことを実践すれば、あなたは劇的な成果を上げることができるでしょう。

ところで、成功の秘密を学ぶ上で必要なのは先入観を取り除くことです。 私自身も以前は思い込みがありました。 成功するためにはインテリでなければとか、勉強ができなければとか、物凄いハンサムでなければとか、コネや幸運の持ち主でなければとか、考えていました。 でも、よく検討してみると、教育とかコネとかルックスとか、そんなことは成功とはまったく関係ないのです。 まぁ、少しは役に立つこともあるでしょうが、決め手にはなりません。 成功の基盤は他にあるのです。

先に進む前に、成功とは何かということを考えてみましょう。 動物と人間の違いは何でしょうか。 動物にはいわゆる生存本能があります。 種の保存のために食料を探し、寝る場所を探し、冬眠し、死んでいきます。 一方、人間には成功本能とでも呼べるものがあります。 成功本能とは、人間を成功に向かって駆り立てる内的本能です。 人が成功の望み、成功者になりたいと望むのは、息を吸い吐くのと同じくらい自然なことなのです。 ですから、成功したい、もっと良くなりたいと望むこと、それ自体が私たち人間の存在の証なのです。 この欲求は一生衰えることがありません。 人は常にもっと多くもっと高くと願う生き物なのです。 問題は、なぜ成功者がこれほど少ないのかということです。

成功本能とは、いったいどのようなことでしょうか。 私も長い間考えた末、成功とは7つのカテゴリに分けられるのではないかと思っています。 つまり、成功には7つの要素があり、それを身に着けていれば、人生で起こることのすべては、この7つのうちのどれかに必ず当てはまるということがわかるでしょう。

第一は、いつの時代にも人間が一番求めてきた成功への出発点、心の平安です。 心の平安とは、心がゆったりと満たされ、リラックスしていることです。 それは自由な心の状態でもあります。 特に恐れから解放された状態であり、更にストレス、不安、欠落感、罪悪感など、あらゆる否定的な感情から解放された状態と言えるでしょう。 心の平安は、成功への最も重要な第一歩なのです。 心の平安が無ければ、人生であらゆるものを手にしても楽しむことはできません。

成功の第二の要素は、健康とエネルギー、健康とエネルギーです。 健康とは文字通り、病気にもならず、痛みも無く、不快感のない状態のことですが、更にエネルギー、つまり、バイタリティー、活力が必要です。 今日では、医学や心理学の研究によって、活力と心の平安は密接に結びついているということがわかっています。 人間が病気に掛かったり、時には寿命を全うせず命を落としたりするのは、80%ないし90%は心の平安を欠くことから来ています。 事実、精神身体医学では、心が体を蝕むということを前提にしています。 つまり、より高い心の平安を求めるほど、より高い健康とエネルギーが得られるのです。

さて、成功の第三の要素は、豊かな人間関係です。 私たちに備わっている男女を問わず愛ある人間関係を持続していく能力のことです。 自分を惜しみなく捧げ、愛し愛されることであり、こうした信頼関係を築いていくことは、人間の基本であり、人間の持つ本質的な特徴なのです。 人生における問題の85%は、この人間関係にあると言われています。 それほど重要な要素なのです。 逆を言えば、あなたがこれから修める成功の85%は、周りの人々と如何にいい関係が築けるかに掛かっているのです。 あなたの友人関係をみれば、あなたがわかります。 そして、良くご存知とは思いますが、子ども時代からずっといい人間関係を築いている人は、健康とエネルギーに恵まれ、心の平安にも恵まれています。 親しい人間関係が揺らげば、健康とエネルギーは崩れ、心の平安も乱されます。 では、豊かな人間関係をどうやって図ればいいのでしょう。 最も単純な方法は、自分は他の人と居るときにどのくらいよく笑うか確認してみることです。 どのくらいよく笑うか、なぜなら友情のはじまりは笑いであり、友情が壊れるとき真っ先に無くなるものが笑いだからです。 笑いとはまったく自発的な感情表現であり、健全な人格と良好な人間関係の証だということは、あなたもご自分の経験からよくお分かりでしょう。

さて、四つ目の要素は、経済的自由です。 経済的自由とは、生活に十分な余裕があり、お金の心配をしなくて済むということです。 中には、成功はお金を稼ぐことだとしたら、そんな成功には興味がないという人もいます。 でも、実際問題お金は大切です。 服や本を買うにも、学校に行くにも、医者に掛かるにも、更には旅行など、すばらしい人生を生きるためにはお金が必要です。 そして、成功するためには、ゆとりのある生活ができる、つまり、お金の心配をしなくてもよい状態になること。 そしてより高いレベルのもの、つまり、人間関係や健康、人格の成長、精神生活の充実といったことに、目を向けられる状態になることが何より大切なのです。 より高い収入をうる能力は皆さんは持っているのです。 でも残念ながら大部分の人は今の収入が十分でないと思っています。 このセミナーを受講したあなたは、必要な努力と奉仕を惜しまない覚悟があるなら、実際に思い通りの収入をうることができるようになるでしょう。

第五番目の要素は、価値ある目標と理想です。 価値ある目標と理想。 理想を語るとき、私たちは自分の価値観を語ってると言ってもいいでしょう。 価値観はまさに人格の中心を占めるモノです。 あなたの人生を決めると言っても過言ではありません。 価値ある目標と理想は、人生に生きる意味と目的を与えてくれます。 脳セラピーの創設者ビクター・フランク博士は、長い研究の結果、人生には生きがいと目的が必要だと言っています。 人生には生きる意味が必要なのです。 自分のしてることは意義のあることだ、毎朝起きるのはそうする理由があるからだと思いたいのです。  自分の行動に信念を持つ必要があるのです。 人生に積極的に係わり一生懸命になることが必要なのです。 だからこそ、あなたの価値観に見合った価値の目標と理想が重要になるのです。 しかし残念なことに、80%以上の人は確固たる価値観を持っていません。 奉公意識も持たず、ただ周りの状況に流されるだけです。 これが人間の不幸の大きな原因です。

六つ目の要素は、自己認識と自己理解です。自己認識と自己理解。 これはどういうことでしょうか。 あなた自身が自分を良く知り、自分の行動とその動機を理解しているということです。 それは自分自身に正直だということでもあります。 シェークスピアの言う、ありのままの自分を率直に見つめる人格と勇気を持つことです。 自分の長所と短所を認めることです。 自分がなぜこういう行動をとるのか、その意味と動機を率直に理解するのです。 もし、あなたが今の自分に満足していないのなら、なぜそうなのか? どうしたら自分を変えられるのか? このセミナーでは膨大な情報を皆さんに提供していきます。

七つ目の要素は、もしろ成功の結果としての自己の充実感です。 自己の充実感とは、エーブラハム・マゼロンの言う自己実現です。 自己実現というのは、自分が成りたいと願う状態に自分を持っていくことであり、また日々の活動が自分の可能性の実現を目指して進んでいると確信できることです。 自己実現とは、価値ある目標と理想を描き、豊かな人間関係を築き、自己認識と自己理解を持った上で達成される結果であり、健康とエネルギー、心の平安、友情などをもたらしてくれるのです。 しかし、残念なことですが、今日、ここまで達成できている人は、ごく僅かです。 潜在能力に10の段階があるとすると、自分の持つ可能性のずっと低いレベルにいます。 たいていの人は2か3くらいしか発揮していないのです。 働く人の84%の人が、能力以下の仕事に甘んじ、可能性を100%発揮できないでいます。 80%の人は、転職を望んでいます。 結婚に関する調査では、38%のカップルが相手を間違ったと思っています。 更に、本日、大多数の人々は、一生働いて退職したとたん生活に困っています。 年金暮らしを強いられる人もいます。 お金持ちになるのは1%、経済的に自立できるのは5%、何らかの蓄えがあるのは15%、そして80%の人が扶養される身なのです。 退職者の平均貯蓄高、アメリカ及びカナダにおける退職者の平均貯蓄高は6万ドル以下です。 退職までに50万から100万ドルは稼いでいるはずなのに、です。

いったいなぜでしょう。 最大の理由は、この世には生き方のマニュアルがないということです。 教育を通しても、成功について教えることは決してありません。 私自身は成功についての講座をあらゆる学校のあらゆる学年に置き、教えるべきだと思っています。 コンピュータを思い起してください。 最新式のコンピュータを買って家に持って帰ったとしましょう。 箱を開けて組み立てたはいいが、マニュアルがない。 操作方法を自力で考えなくてはならないようなものです。 ダイアル式の鍵を考えてみてください。 この箱の中には欲しいものがみんな入っているのに、それを開ける組み合わせ番号がわからないとしたらどうでしょう。 人間もマニュアルなしに生まれてきて、一生かかって生き方を模索するのです。

成功への鍵は、まず、You Understanding、方法の理解です。 このフェニックスセミナーは、成功へのマニュアルなのです。 あなたもこのセミナー受講後は、驚くほどの成果を上げることができるようになるでしょう。 第二の鍵は、Be Effort、努力です。 学生として一生涯かけて勉強を続けても、必要な、また適切な努力でなければ意味がありません。 更に、この間に掛け算の記号がきます。理解×努力=成果、です。

このセミナーでは、みなさんの理解度を飛躍的に伸ばし、効果的に努力が実を結ぶための道具を差し上げます。 あなたは正しい目標に向かって、正しい努力ができるようになり、すばらしい成果をあげることができるようになるでしょう。 このコースを受けた多くの人が、過去5年間よりも年収を伸ばしました。 また、多勢の人が受講後1、2年のうちに、かつてないほどの成長を示しました。 更に、このセミナーで学んだことを応用して、たった数週間、数ヶ月の間に、収入を2倍3倍にした人も珍しくありません。 これは事実なのです。 これらの原則は、成功への土台を成すもので、成功した人は誰でも、程度の差こそあれ、また意識的にせよ無意識的にせよ取り入れているものです。 私たちはこれらの法則を、セミナーという形にまとめあげ、レッスンとして習得できるように開発しました。 これを受講し、習得し、計画的に実践し、たとえ短期間にせよ、たゆまぬ努力をすれば、必ず変化を体験し、成果を上げられるでしょう。 みなさんが人生に望むものは、すべて実現できるというのが、私の主張です。 このセミナーを活かして、自らの潜在能力を引き出し、高め、育ててください。 そうすれば、心に平安を取り戻し、健康を保ち、豊かな人間関係を築いていけるでしょう。 そして、経済的な安定、充実感や達成感を味わい、精神的満足感を手に入れることができます。

さぁ!みなさんも私と一緒にはじめましょう! そして、できることはすべてやってみようじゃありませんか! さぁ!あなたの輝かしい未来はもうすぐそこのあるのです!!

2010年7月2日金曜日

愛とは何ぞや。

「愛」とは生命エネルギー。
人と人とをつなぐもの。
人と物とをつなぐもの。
自分を広げていく栄養剤。
生命が生きてる証。
それが「愛」。

「愛」は気持ちを込めることで生まれる。
一点に集中すればするほど「愛」は高まっていく。
そういう点では「憎しみ」も「愛」の一つの形。

逆に「愛」は気持ちが分散することで消えてしまう。
あっちにフラフラ。こっちにフラフラ。
いつしか「愛」を見失っていることに気づく。
そして自分すらも見失っていることに…。

「愛する」とは気持ちを込める行為のこと。
「物を大事に扱うこと」が「愛する」ということ。
「人の想いを大切にすること」が「愛する」ということ。

「愛する」という行為には必ず対象が存在する。
実物であれ、空想世界であれ、どちらでも構わない。
必ず、頭の中でイメージできる何かが存在する。

それは旋律かもしれない。
それは煌きかもしれない。
それは芳香かもしれない。
目に見えても、見えなくても、どちらもで構わない。

「愛」は与えることが大切。
そして、「愛」は受け取ることも大切。
その両者の歯車が上手く合わせることが大切。
上手く合わさったとき「愛」は何倍にも膨れ上がる。
物理法則を無視したとても不思議なエネルギー。

…つづく…